お葬式の豆知識
沖縄の葬儀って幾ら掛かるの?知っておきたい葬儀費用の5つの内訳
沖縄の葬儀といえば参列者が多く大きな規模で執り行う葬儀のイメージが多いですが、いったい幾らぐらい掛かっているのでしょう?もちろん会場の大きさや参列者の人数などによっても違うので一概には言えません。ただ、おおよその目安は知っておくことが重要です。
そこで今回は、沖縄の葬儀に幾ら掛かるのか、知っておきたい葬儀費用の5つの内訳についてをお伝えしていきます。
どれぐらいの金額を想定しておけばいい?
沖縄の一般的な葬儀は大きな規模で行うことが多いです。もちろん斎場や祭壇のグレードなどによって幅はありますがおおよそ約100万円~120万円が目安となる金額です。ただし、グレードアップしたり参列者が100人以上の規模を想定した葬儀となると約120万円~約195万円ほど掛かる場合もあります。全国的にはだいたい約195万円ほどが平均値な費用となっています。
沖縄の葬儀費用の内訳5項目
ひとことで葬儀といっても、お通夜を行わずに告別式と火葬を一日でおこなう一日葬から宗旨宗派を問わず読経供養を行わない自由葬まで、葬儀のスタイルやグレードなどによって費用は違ってきます。沖縄の葬儀は昔から一般葬が多く、全国的な葬儀と比較して、参列客も100人を超える大規模なものが多い点が特徴です。沖縄の葬儀で主に発生する費用を下記の5項目に分けて見ていきましょう。
<沖縄の葬儀費用の内訳5項目>
①葬儀社へ支払う費用(引き物を含む)
②火葬費用
③お布施(僧侶へ包むお金)
④お悔やみ欄の掲載料
⑤斎場へ支払う費用
自宅葬だったり、寺院のスペースを借りて葬儀を進める場合(沖縄では珍しいですが)には、斎場へ支払う費用や僧侶へ包むお布施が別払いになることがあるので注意しましょう。
①葬儀社へ支払う費用(引き物を含む)
葬儀社へ支払う費用は、主に祭壇セットや引き物、お礼状などです。100人以上が参列する大規模な沖縄の葬儀になると、会場も大きくなりますし、会場の大きさに合わせて祭壇も大きくなります。
<葬儀社の費用例>
●参列者が198人で行われた沖縄の葬儀
ご香典返し…650円×198人=128,700円
礼状…110円×198人=21,780円
祭壇セット…550,000円
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合計…700,480円
全国的には、葬儀・告別式の帰りに引き物を渡し、四十九日法要を終えた後に改めてご香典返しをお送りする地域も多いですが、沖縄では引き物を香典返しの代わりとする場合が多いです。ただ、近年ではお香典を多くいただいた参列者へは、四十九日法要後に改めてご香典返しをお送りする場合も増えました。その場合、目安としてはお香典の半額ほどでいいでしょう。
●参列者が33人で行われた沖縄の葬儀
ご香典返し…650円×33人=21,450円
礼状…110円×33人=3,630円
祭壇セット…350,000円
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合計…375,080円
参列者が33人の葬儀であれば小さい会場に合わせて祭壇もコンパクトになります。また御香典返しや礼状も人数が少なくなるので費用もその分抑えられるでしょう。このように規模の小さな家族葬を選んで費用を抑えるため方も多いのですが、必ずしも「家族葬=費用が安い」とも限らないので注意が必要です。小さな平屋を貸し切ったり、花に囲まれた花葬など、家族葬だとしてもご遺族の希望によっては費用も割高になることもあるので、予算とオプション等を確認しながら検討していきましょう。
②火葬費用
火葬費用は葬儀規模の大小によって大きく変わるものではありません。一般的には火葬には立ち会う人は少ないため、おもてなし(お菓子など)を出すとしても、それほど多くはないでしょう。
<沖縄の火葬費用>
・中部エリアの例…大人15,000円/子ども10,000円
・南部エリアの例…大人25,000円/子ども15,000円
・那覇浦添エリアの例…大人25,000円/子ども15,000円
基本的に火葬場の手配は葬儀社がしてくれます。葬儀社にお任せすれば、斎場から近い火葬場を予約してくれたり、マイクロバスの手配なども相談できます。
③お布施(僧侶へ包むお金)
沖縄に限らず、全国的にお布施は仏道における徳行(布施行)のひとつであり、読経供養に対するお礼や料金とは違うものです。そのため決まった金額は提示されていないのですが、一般的に約5万円~8万円ほどを包む家が多いでしょう。ただ最近では僧侶派遣を請け負う業者もあり、このような僧侶派遣の費用は約3万円/1回の読経供養が目安です。
<お布施>
●お布施の費用…約70,000円
・僧侶派遣…約30,000円
沖縄には檀家制度もなく、初めての葬儀では僧侶の手配に迷う人も多いです。インターネット上で僧侶派遣を探すこともできますが、葬儀社でも相談できます。
④お悔み欄の掲載料
今では沖縄の葬儀でも、ごく近しい身内や知人友人のみで執り行う場合も増えていますが、以前は新聞のお悔やみ欄に葬儀会場や日時を記載し、全ての参列者を受け入れる規模の大きなものが一般的でした。お悔み欄に掲載するのであれば当然ながら新聞広告料も掛かります。お悔み欄に掲載するスペースの大きさによって費用には幅があるで事前に確認しておきましょう。
<お悔やみ欄の掲載料>
●お悔やみ欄の掲載料例(掲載人数8人の場合)
・琉球新報…72,600円(税込み)
・沖縄タイムス…72,600円(税込み)
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・合計…145,200円
前述の参列者33人の小規模な葬儀ではお悔み欄の使用はなしでした。最近では、ネット上でお悔やみ情報を発信するサービス(一例では約22,000円ほど)などもありますので、葬儀スタイルによって掲載サービスを選びましょう。
⑤斎場へ支払う費用
斎場も葬儀社が手配してくれる場合が大半です。もし地域の会館、地域の寺院スペースなどを自分で手配した場合には、別に支払うこともあるでしょう。会場もグレードや大きさ、借りる日数などにより費用はさまざまなので、ここでは一例をお伝えしておきます。
<斎場へ支払う費用>
●セレモニーホール費用の一例…約120,000円 (参列者198人の場合)
以上の内訳を合計すると下記のようになります。
●参列者が198人で行われた沖縄の葬儀の一例
①葬儀社へ支払う費用(引き物を含む)…700,480円
②火葬費用…25,000円
③お布施(僧侶へ包むお金)…70,000円
④お悔み欄の掲載料…145,200円
⑤斎場へ支払う費用…120,000円
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・合計…1,060,680円
沖縄では地域によっては自宅葬も多く、自宅なら会場費は掛かりません。
●参列者が33人で行われた沖縄の葬儀の一例
①葬儀社へ支払う費用(引き物を含む)…375,080円
②火葬費用…25,000円
③お布施(僧侶へ包むお金)…70,000円
④お悔み欄の掲載料…0円
⑤斎場へ支払う費用…0円
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・合計…470,080円
参列者33人の小規模な葬儀も、自宅葬だったために会場費は0円でした。最近では沖縄の葬儀でも、亡くなってから通夜を迎えるまでに日数が掛かる場合もあります。このような時には、葬儀社が提供する安置室にご遺体を移し、自宅よりもより良い環境下で通夜や葬儀を待つことができますが、安置日数だけ費用が掛かるのでご注意ください。
まとめ
沖縄で葬儀をする場合の費用感はわかりましたか?ただし、これらはあくまでも一例で、祭壇のグレードや会場の大きさなど、葬儀会社と打ち合わせを進めるうちに葬儀費用が変わる可能性があります。最初に予算を決めてから、葬儀社と打ち合わせを進めるとムリなくスムーズに葬儀の準備が進められるので、事前に相談するようにしましょう。