【公式】沖縄県で葬儀・葬式なら家族葬なら「こころの家族葬」

MENU

© 2023 こころの家族葬 All Right Reserved.

通話無料・24時間365日
いつでもお電話ください

MENU

お葬式の豆知識

TOPお葬式の豆知識沖縄の伝統文化【2024年版】今年は8月10日(土)!沖縄の七夕ってどんな行事?
2024/07/04 沖縄の伝統文化

【2024年版】今年は8月10日(土)!沖縄の七夕ってどんな行事?

全国的に知られている七夕と言えば、毎年7月7日に短冊に祈りを書いて笹の葉に結び、天の川を挟んで織姫と彦星が年に一度だけ会えるロマンチックな日といった認識が本土では一般的です。

しかし、沖縄においては七夕の意味合いは少し違います。一体どのような行事なのかを見ていきましょう。

旧暦で行う沖縄の七夕

全国的にも旧暦で七夕行事を行う地域も少なからずありますが、沖縄も旧暦で行われます。2024年の旧暦7月7日は新暦では8月10日(土)にあたります。

沖縄ではお盆も旧暦で行いますが旧暦の713日から15日まで、つまり七夕はお盆の直前に実施される行事で、主にはお墓の掃除やご先祖様へお盆が訪れることをお知らせするための拝みが中心の行事となっています。本土のものとは主旨が違いますね。

お墓参り

沖縄ではお墓参りには決まった暦の日に行くもので、それ以外ではむやみにお墓参りに行かないものとされています。ただでさえ高温多湿で植物の成長の早い沖縄では、ジュールクニチー(十六日)、シーミー(清明祭)、七夕の3回のお墓参りの機会を逃すとメンテナンスをするタイミングが無いので、そういった意味でも大切にされている行事のひとつです。

沖縄の七夕では家族揃ってお墓参りを行うことが通例ですが、お墓の掃除は主に先祖代々の位牌であるトートーメーを祀る本家の家族のみで行います。

①お墓の掃除
七夕にはお墓の掃除をすることが一般的です。これは、祖先を敬う気持ちを表すとともに、お墓を清潔にして祖先の霊をお迎えするためのもので、草むしりや掃き掃除、墓石の洗浄などが行われます。

②お供え物
家族でお墓を訪れるので、簡単ではありますがお墓には供え物が捧げられます。一般的には、果物、野菜、花、お菓子、酒などが供えられます。これらの供え物は、祖先の霊に喜んでもらうためのものであり、地域や家庭によって異なる場合もあります。ただ、七夕ではあくまでもお墓の掃除やご先祖へのお盆のお知らせがメインなので、重箱料理のウサンミ(御三味)などのご馳走は用意する必要はありません。

お線香とシルカビ
お墓参りの際には、線香を焚きますが、沖縄のお線香はジュウニフンウコー(十二本御香)を使用します。また、沖縄ではお墓参りをする際には、お墓の土地神様である「ヒジャイガミ(左神)」を最初に拝む必要があるので、お線香は多めに準備をしましょう。

また、ヒジャイガミはご先祖様ではなく神様なので、「神様への税金」とされるシルカビ(半紙など)を一緒にお供えすることも忘れないようにしましょう。

お祈りと感謝
お墓参りの拝みは、祖先の霊に対する感謝の気持ち家族の繁栄や健康お盆の訪れをお知らせするなどを沖縄本来の言葉でグイス(祝詞)を唱えるとよいですが、もちろん現代の言葉で伝えても問題はありません。拝むのはヒジャイガミ、墓前、家に帰ってからは仏壇へとそれぞれ拝みます。家の守り神である火の神「ヒヌカン」がいる家では、七夕の朝一番に今日が七夕の日であることを報告してください。

⑤ お墓の修理
暦や吉凶を大切にする沖縄で、七夕だけはそのような日取りを気にせずに良い日と認識されているため、お墓の修理や引越しをするのに適した日だとされています。また、風葬や土葬が一般的だった頃は骨を洗って祀る洗骨という風習がありましたが、洗骨を旧暦の七夕に行ったりしていました。他にも墓じまい仏壇じまい、お墓の引っ越しなどを行う時も七夕の日を選ぶようです。

ソーローウンケー(精霊お迎え)

七夕で行うべき一番大切な行事は、6日後にやってくる旧盆を墓前にてご先祖様にお知らせすることです。ソーローウンケーでも沖縄の本来の言葉で伝えられたらよいですが、こちらも現代の言葉で伝えても問題はありません。

地域ごとの行事

お墓参りをする日と認識されている沖縄の七夕ですが、地域によってはそれぞれ独自に七夕の行事を行うこともあります。地域の人が広場に集まってコミュニティごとの出し物伝統的なエイサー太鼓などを演奏したり、屋台などが出されて地域の人たちと交流するなど、いわゆる「七夕祭り」といった行事が行われることもあります。

まとめ

沖縄の七夕について見ていきましたがいかがだったでしょうか?沖縄の七夕が持つ意味は、お盆に向けて先祖をお迎えするための準備の日といった位置づけだったことがわかりますね。おさらいですが2024年の七夕は810日(土)ですので、間違えないようにしてください。最後に、下記に七夕の日の流れをまとめておきますので参考にしてください。

<七夕の一日の流れ>
・ヒヌカン(火の神様)へご報告
・ヒジャイヌガミ(左神)へご報告
・お墓掃除
・墓前でご案内(ソーローウンケー)
・帰宅後、仏壇でご報告