お葬式の豆知識
家族葬で通夜はどうする?通夜振る舞いは?家族葬での通夜の時間と、マナーを詳しく解説
・家族葬で通夜は行う?
・家族葬における通夜はどうなる?
・沖縄の家族葬で通夜はどうする?
もともと通夜を行わない沖縄ですが、参列者を限定した規模の小さな家族葬においては、通夜や、通夜振る舞いの判断に迷う喪主やご遺族も多いです。
本記事を読むことで家族葬で通夜を行うかどうか?
家族葬における通夜の役割や通夜振る舞いをどうするか、家族葬で通夜を行うマナーの他、沖縄での判断基準が分かります。
家族葬の通夜とは?
◇家族葬で通夜を行う場合、短い時間に短縮されることが多いです
家族葬における「通夜」は、故人と最期の夜を過ごす儀式となります。
家族葬では葬儀のみを一日葬、通夜と葬儀を行う家族葬を二日葬とも呼ぶでしょう。
喪主やご遺族、故人と生前にごく親しかった親族や友人などが集まって、火葬を前に故人のご遺体に寄り添い、最期の別れを告げる儀式です。
・省略されることも多い
・時間が短縮される
・僧侶を呼ばないことも多い
(特に沖縄では僧侶を呼ばない)
その昔は「通夜」の言葉通り、ご遺族が一晩を通してご遺体に寄り添って過ごしましたが、現代では自宅にご遺体を安置する家も少なくなりました。
そのため通夜を省略した家族葬では、ご遺体と面会できる数時間の間に、喪主やご遺族、故人と親しくしていた人々が、火葬前の最期のお別れに訪れるなどします。
そもそも「通夜」とは?
◇「通夜」は、葬儀の前に故人との時間を過ごす儀式です
沖縄ではもともと広く参列者を受け入れず、故人とごく親しい身内のみで通夜を行いますが、全国的な「通夜」は、翌日の葬儀(告別式)を前にした前夜祭のような役割を果たします。
全国的な一般葬では、通夜、葬儀(告別式)の2日間を通して参列者を受け入れ、僧侶をお呼びして読経供養を行ってきました。
<通夜・葬儀・告別式の違い> | |
①通夜 | …故人との最期の夜を過ごす儀式 |
②葬儀 | …故人の冥福を願う宗教的な儀式 |
③告別式 | …故人との別れにおける社会的な儀式 |
参列者は基本的に通夜と葬儀の両方に参列しますが、どちらか一方の参列でも構いません。
この際、全国的な葬儀の風習では、通夜と葬儀の両方に参列しても、香典はどちらか一方でひとつお渡しするのみです。
沖縄の通夜は身内のみで行う
◇もともと沖縄の通夜は、参列者を受け入れません
もともと沖縄では葬儀のみを執り行い、通夜は参列者を受け入れずに、故人とごく近しい身内のみが、故人のご遺体に寄り添う「ユートゥージ(夜通し)」が行われてきました。
そして葬儀当日の午前中に身内のみで火葬を済ませた後、午後から葬儀と言う流れです。
けれども規模の小さな家族葬では、参列者の人数が限定されお顔が分かるため、通夜を執り行うべきか悩む喪主やご遺族もいます。
ただし沖縄で通夜を行うとしても、僧侶をお呼びする判断は少ないでしょう。
いずれにしても本州でも家族葬においては通夜を省略する葬儀が増えました。
さらに基本的に、家族葬で通夜や通夜振る舞いを行うかどうかの判断は、喪主やご遺族に希望で判断しても良いでしょう。
家族葬で通夜振る舞いはどうする?
◇家族葬では、必ずしも通夜振る舞いの場を設ける必要はありません
「通夜振る舞い」とは通夜の後に行われる食事会で、喪主が参列者へ、弔問へのお礼として振る舞う場です。
通夜振る舞いで喪主は、参列者にお酒を注ぎながらお礼にまわります。
個々に葬儀のご案内をする全国の通夜では通夜振る舞いの場を設ける風習がありますが、沖縄では、もともと通夜振る舞いの風習はありません。
ただ人数が限定された家族葬の場合、途中で抜け出すことができないこともあるでしょう。
通夜振る舞いとまではいかなくても、サンドイッチなどの軽食を用意しておくと、お子様連れの参列者などは助かるかもしれません。
家族葬で通夜振る舞いを行う場合
◇家族葬での通夜振る舞いは、家族親族で相談して決めましょう
家族葬で通夜振る舞いを行うかどうかは、喪主が判断できることですが、後々のトラブルを避けるためにも、家族や親族で話し合い決めます。
家族葬で通夜振る舞いを行う場合、全国的な予算は約2千円~4千円/1人ほどが目安です。
お寿司やオードブルなどの大皿料理、ビールやお酒類を用意します。
けれども沖縄では仕出し弁当も多いため、予算は約5百円~2千円/1人ほどのケースも多いでしょう。
家族葬で通夜を行う時間
◇家族葬で通夜を行う場合、約40分前後に納めることが多いです
全国的な一般葬で通夜を行う場合、受付を始めてから全ての所要時間は約2時間弱ですが、家族葬における通夜は、約40分ほどに省略されるものが多くあります。
特に沖縄では読経供養を行う通夜も少ないため、時間内に故人と最期のお別れをしたい弔問客を受け入れる形の「通夜」もあるでしょう。
全国的な家族葬における通夜の流れ
◇全国の通夜では読経供養や、通夜振る舞いが行われます
全国的な通夜の流れでは、参列者を受け入れた後に僧侶が入場し読経供養を行う流れです。
けれども家族葬においては、参列するご遺族や親族が同意する限り、読経供養や通夜振る舞いなどを省略しても構いません。
・受付
・開式の挨拶(喪主)
・僧侶入場(読経供養)
・お焼香
・僧侶の退場(法話)
・閉式の挨拶(喪主)
・通夜振る舞い
(喪主挨拶、献杯)
特に沖縄では特定の寺院に所属する「檀家制度」がないため、僧侶への配慮も必要なく、もともと通夜に参列者を受け入れる風習がないこともあり、判断は喪主やご遺族の意向によります。
家族葬で通夜を行う際のマナー
◇家族葬で通夜を行う場合、参列を希望するかを明瞭にします
参列者を限定した家族葬は、通夜や葬儀において相手に参列を希望するかどうか、こちらの希望を明瞭に記載することが、後々のトラブル回避のポイントです。
ご案内する相手には、家族葬で執り行うことを伝え、他の人に伝えることを控えてもらいますが、もしも予定外の参列者がいらっしゃった場合にも、喜んで受け入れるようにしましょう。
香典、供花、弔電が届いたら
◇香典や供花、弔電が届いたら、ありがたくいただきましょう
家族葬において通夜や葬儀で、香典や供花、弔電を辞退する形式が増えました。
けれども従来の葬儀では、通夜や葬儀に参列できない方々が、弔電や供花、香典の郵送を行うことも多くあります。
香典・供花・弔電の辞退は事前にハッキリとお伝えしますが、ご案内していない方から弔電などが届いた場合、ありがたくいただいて、四十九日以降の忌明けに香典返しをお送りしましょう。
ご案内していない方が参列されたら
◇予定していない方が参列されたら、受けれます
沖縄の通夜や葬儀でご案内していない参列者が訪れても、基本的にはそのお気持ちを有難く受け入れると丁寧です。
「身内のみで執り行っていますから」と頑なにお断りすることもできますが、全国的な風習では、かつては訃報に触れたら駆けつけることもありました。
沖縄では読経供養を行わない通夜も多いですが、お焼香だけでもしていただくことで、失礼にはならないでしょう。
まとめ:家族葬での通夜をどうするかは自由です
家族葬では全国的にも通夜を省略することが増えました。
全国的な家族葬では、通夜を省略して葬儀のみを執り行う形式を「一日葬」とも呼びます。
沖縄では人数が限られた家族葬だからこそ、通夜や通夜振る舞いの判断に迷う喪主やご遺族もいますが、葬儀1日のみでも失礼にはあたりません。
家族葬では通夜や葬儀のご案内をする際、相手に参列を希望するのか?
弔電や供花、香典の受け入れなど、希望を明瞭に記載することで、相手も判断しやすいです。